逗子でオーダーリメイクを承るḾトワルが 毎年関わらせていただく 逗子アートフェスティバル
今年もファッションショーを行おうと コロナ禍6月より準備を進めてまいりました。
服を作っているせいか 古着の提供が多く 着物やドレスが集まってきたことから、今回はこれらを使って面白いことをと考えました。
そこで思いついたのが、毎年モデルとして出ていただくどこか身体 メンタルに障害を持つ人たちに、モデルだけでなくデザイン、製作までかかわってもらおうというものです。
服をデザインして形にする このかけがえのなく楽しい作業をソーイングができるサポーターと一緒に体験することで もっと障がいのこと 考えや困りごとを理解し合えると考えたからです。
その中の一人
アッキーのデザインは
片麻痺である 彼の特徴を 隠すのでなく 服と同素材で三角巾らしい飾りで魅せるデザイン。そんな驚きと楽しいデザインを Mトワルも一緒に考え製作しました。
某大手のシャツの上に メッシュ布を貼ったりはめ込んだり。
赤のサテン布はクチュールドレスの残り布
デニムは自前のデニムを複数自由に切り刻んで貼りつないだもの
何と片手での手縫いというから驚きです。返し縫いがしっかりされているのでちょっとくらいではほどけません。
ファッションが大好きな彼は こうしてできる機能を最大限に使って 衣服のQOLを高めて楽しんでいるのです。
もちろん最終的にⅯトワルで仕上げをして作品とします。
デザイン:加藤 明人(カトウ アキト)
18歳で交通事故に遭い、頭蓋骨陥没骨折、脳挫傷を受傷。
医師からは『生き返る可能性は50%、生き返っても植物人間でしょう』と宣告される。
28日間の昏睡状態後、いきなり目覚める。
その時には左半身付随(左片麻痺)の車椅子を使った障がい者となっていた。
その後数年間、専門病院を転院しながら長いリハビリ人生を送る。
それは恐ろしいほど過酷で苦しい時間だった。
全て終わった後、病院や一般企業に勤め、一番好きな洋服に関わりたく、アパレル商社に入社。
約13年間の中でグラフィックデザイナーの仕事に就く。
子供時代には子役を経験。
テレビでは大河ドラマ『おしん』や『いのち』、『うちの子にかぎって』や戦隊番組などに出演。
また世界で唯一のウルトラマン子太郎のスーツアクターで映画に出演。CM、舞台役者に声優なども経験する。
現在はその経験を活かし『少しでも障がい者を見て聞いて知ってもらいたい』
その気持ちでテレビや舞台に立っている。
“装い(衣装やファッション)” で、人は変われる。そして差別や偏見が消える瞬間を幾度も経験し
“ファッションの力や大切さ” を実感。
より多くの障がい者の方々に “自分らしい装い” を経験し、前向きになったり楽しく生きる切っ掛けになって欲しいと強く願っている。